【機構内向け】電子回折・固体NMR・GC-MS技術セミナーの開催(2022年11月7日)

【機構内向け】電子回折・固体NMR・GC-MS技術セミナーの開催(2022年11月7日)

この度日本電子株式会社様と連携し、電子回折による新たな結晶構造解析、固体核磁気共鳴(NMR)による構造解析、精密質量分析等の、皆さまの教育・研究及び開発に役立てていただける機器分析技術セミナーを開催いたします。

特に、日本電子株式会社様、株式会社リガク様が共同開発した新製品の電子回折装置Synergy-EDはJASIS2022で紹介され、その機能に注目が集まっています。また、近年求められるマテリアル等の多面的な解析をサポートする『YOKOGUSHI』の電子回折・固体NMRソリューションや、本学にも2022年に導入された最新型のガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を用いた測定の実例等についてもご紹介いただきます。皆様のご参加をお待ちしております。

参加申し込みはこちら
https://forms.office.com/r/dhWTPt9xXb


プログラム

1.日時:2022年11月7日(月)  13:00~15:00

2.場所:名古屋大学理学南館ネオレックスセミナールーム(107号室)

3.講演内容:
  電子回折装置Synergy-EDと固体NMRが提供する『YOKOGUSHI』ソリューションのご紹介

講演① 電子回折による微小結晶構造解析プラットフォームSynergy-ED
講師:株式会社リガク 伊藤 翔 様

電子線回折を用いることにより、X線回折では困難な数十から数百ナノメートル・オーダーの、極微小結晶の構造解析が可能となります。Synergy-EDは、日本電子とリガクのコア技術を有機的に結合した、電子回折による微小結晶構造解析プラットフォームです。最大の特徴は結晶の探索からデータ測定・構造解析までを一気通貫で行えるワークフローです。本発表では、試料調整から3次元分子構造の決定までの一連の段階や動作、解析例、測定上の留意点などをご紹介します。

講演② NMR crystallography with microED:1H-X同種・異種核固体NMR測定およびmicroED
講師:日本電子株式会社 西山 裕介 様

1Hは、大きな磁気回転比を持ち、天然存在比が高く、多くの場所に存在しているため、NMRを用いた構造解析にとって非常に有用な核です。ここでは、1H-1H同種核間の相関測定、距離測定、また1H-X異種核間の相関測定、距離測定の近年の進展を紹介します。さらにこれらの情報から、NMR crystallographyのアプローチを用いてmicroEDで得られる構造を精密化する手法についてもご紹介します。

講演③ 多彩なイオン化法と高分解能TOFMSを駆使した多様な有機化合物の精密質量測定
講師:日本電子株式会社 田村 淳 様

有機化合物の構造解析を完結されるには、元素組成の決定が不可欠ですが、多様な化合物を精密質量分析するためには化合物の特性に合ったイオン化法を駆使する必要があります。日本電子が提供する多彩なイオン化法と高分解能飛行時間質量分析計(TOFMS)による精密質量測定の実例をご紹介いたします。
また、東海国立大学機構名古屋大学東山キャンパスに2022年に導入された最新型GC-TOFMS、JMS-T2000GCによる測定の実例と、GC-MSでの測定に適した揮発性化合物に対する最新の構造解析ソリューションも合わせてご紹介いたします。

名古屋大学理学南館アクセスマップ

【問い合わせ先】

 国立大学法人 東海国立大学 統括技術センター 総括CFA(総括,戦略担当)
 兼 名古屋大学全学技術センター 設備・機器共用推進室長 髙濵 謙太朗
 n-support[at]tech.nagoya-u.ac.jp ※[at]を@に変えてご使用ください