研究環境改善のための分析装置の解体
令和8年7月16日、名古屋大学農学部質量分析室にて、ある分析装置の解体作業が行われました。同室で稼働している分析機器のなかでは一番長い在籍期間を誇りましたが、近年新しい機器が続々と搬入され、利用の減少と部屋の改装の必要性も相まってついに幕引きを迎えることとなりました。
解体にかかわる一連の作業の中心を担ったのは、名大 分析・物質技術支援室の高垣副技師と中野副技師です。中野副技師には過去に装置廃棄に関する手続きの経験があったため、2人は協力して実際の解体までに必要な処理や解体作業への参加呼びかけを行いました。最終的に担当や専門分野の異なる学内外の職員計9名が解体作業に参加することになりました。
解体時、分析系の技術職員が懸命にネジを外すかたわら、あらゆる作業工具の扱いに慣れた装置開発系の技術職員が全体像を把握しながら手早く配線や部品をバラしていきました。
解体することで、筐体の丈夫なつくりや基板と導線の複雑なつなぎ方、ネジの数・種類の多様さ、イオン源から検出部までの内部等普段測定するだけでは知り得ない部分があらわになり、スタッフらも大変興味深い様子でした。
結果として1日の間に解体部品の搬出まで終えることができ、当初不安そうだった高垣副技師は安堵した様子で「分野を超えた技術職員からも力を借りることができとても心強かった」と話していました。また、中野副技師による廃棄時のアイデアが様々あったことに「限られた時間の中精神的な支えになった」とも話していました。
解体した分析機器に内蔵されていた基板や一部の部品は、コアファシリティで連携している他大学へお譲りし、取り換えの予備品として今後も活用していただきます。
解体の行われた分析室は、新しく生まれたスペースを起点に機能性と利便性の向上を目指し改装が行われていくことでしょう。
大学の研究・教育を支える技術職員たちが所属機関や分野を超え協力しあい、その経験が今後も互いの業務に役立てられることを期待しています。
担当技術職員:(名古屋大学)高垣さとこ、中野真紘
【記事作成・問い合わせ先】
国立大学法人 東海国立大学 イノベーションコアファシリティセンター
広報担当 松浦 彩夏
cfa[at]tech.thers.ac.jp ※[at]を@に変えてご使用ください