フィールド実習支援「田植え」

横一列で植える様子(右奥が植え綱役)

フィールド実習支援「田植え」

令和8年6月、岐阜大学応用生物科学部附属岐阜フィールド科学教育研究センター柳戸北農場ではフィールド技術支援室の技術職員による田植え実習が行われます。今回は、その様子を取材しました。実習で植えられる苗の品種は、大粒で岐阜県の奨励品種であるハツシモ岐阜SLです。

すでに田植えが完了した隣の水田
すでに田植えが完了した隣の水田

技術職員の古川技師がマイクを装着し、まずは学生たちに向けて植える米の種類、作業のコツ・注意事項を説明します。学生たちは水田用の長靴を履き、水田の中で脱げてしまわないようゴムバンドで留めるとともに破損した箇所がないか確認をします。

次に、田植え作業のキーパーソンとなる植え綱(うえづな)役を決めます。稲の苗は、等間隔になるようまっすぐに植えていきますが、大人数でスピードを落とさず効率的に行うためには植え綱を持って統率をとる役割が必要です。植えるスピードが遅い人に気をとられず、全体の進行を促します。

ハツシモの育苗
水田用の長靴を履いてスタッフの説明を聞く学生たち

この日のためにビニールハウスで育てられた苗を手に、2班に分かれた学生たちがそれぞれ向かい合って田んぼの端に横一列に並びます。両端の植え綱役が植え綱を持って音頭をとりながら、ピンと張った綱を20cmずつ前にスライドしていきます。
ここでは、進行方向の苗の間隔が株間(かぶま)です。さらに、植え綱には印がしてあり1人当たり水平方向に30cmの間隔で3箇所の田植えを担当しています。こちらの間隔が、条間(じょうかん)と呼ばれます。

横一列で植える様子(右奥が植え綱役)
横一列で植える様子(右奥が植え綱役)

条間30cm 株間20cmで植え綱役の掛け声に従い、ひたすら苗を植えていきます。はじめは泥に足を取られたり、前かがみ姿勢に戸惑ったりと、にぎやかにしていた学生たちも実習が進むにつれ後れを取らないよう、時折疲れた腰を伸ばしながら真剣に苗を植えていました。そして、開始から約15分、あっというまに200㎡弱の田植えが終わりました。

田植え直後の水田
実習で刈りきれない稲は、スタッフがコンバインで刈り取ります

今回植えた苗は9月に出穂(しゅっすい)し、10月には稲刈り実習が行われます。それまで、これからますます暑くなる屋外で、担当スタッフは環境や稲を狙う獣・虫との攻防を繰り広げることでしょう。古川技師は、「(やることが多くて)感情が入る間もなくせっせと作業する」そうです。
私たちは、大学の座学や実験室だけでは経験できない実習環境を守る技術職員に感謝と敬意を表します。

担当技術職員:(岐阜大学)古川 真一

【記事作成・問い合わせ先】

 国立大学法人 東海国立大学 イノベーションコアファシリティセンター
 広報担当 松浦 彩夏
 cfa[at]tech.thers.ac.jp ※[at]を@に変えてご使用ください